活動報告

相模原市東林地区

東林間駅の人身事故について

東林間駅の人身事故についての取り組みとして地域の代表者が集まって何度も会議を開催しております。

そこで課題解決のため議論した内容を取りまとめ、令和4年3月の定例会議の一般質問で取り上げました。

詳細は下記の通りです。しかしながら、今年度も人身事故が頻繁に発生しております。

現状を解決するため引き続き対策に取り組んでります。

【前文】

東林間駅で昨年6件の人身事故が起きた、また、今年も東林間駅にて1件と東林間2丁目の踏切にて1件の人身事故が発生したとの報告がある。

東林間駅が昨年度に新宿駅と並んで全国の駅で人身事故の発生数が最も多かったことは、重く受け止める必要があると感じています。

新宿駅の他に川崎駅や新小岩駅など一度、多くの人身事故が起こると、連続して多数の事故が発生する傾向があります。

東林間駅がそうした駅にならないよう今こそ対策が必要です。

(1)小田急電鉄への要望について

ア ホームドアについて(まちづくり推進部)

【要旨】
相模大野駅にホームドアの設置が決定した。小田急電鉄の計画があると思うが、東林間駅にも早急に設置が必要と考える。見解を伺う。
【答弁】
東林間駅へのホームドアの設置についてでございます。鉄道事業者からは、1日の利用者数が10万人以上の駅を優先して設置を進めており、こうした要件に該当しない東林間駅については、転落事故の発生状況やホームの混雑状況を踏まえ、優先順位をつけて設置を検討していくと伺っております。本市といたしましては、利用者の安全・安心を確保する観点から、市公共交通整備促進協議会等を通じ、ホームドアの早期設置について、鉄道事業者に要望しております。

イ 駅周辺等への人身事故防止対策について(まちづくり推進部)

【要旨】

京王線や小田急線の車両内で殺傷事件が起こった。そのような中、京王線では全車両内と駅周辺に防犯カメラの設置を検討している。特に東林間駅では昨年4件、今年1件、相模大野駅との駅間では昨年1件の人身事件が起きている。駅に近い相模大野6号踏切には商店街の防犯カメラが1台設置されているが、小田急電鉄で、人身事故防止の啓発にもなるような防犯カメラを大々的に設置することや踏切のバーを工夫するなど、設備等への対応を含めた人身事故防止対策について伺う。
【答弁】
人身事故防止対策についてでございます。鉄道事業者からは、人身事故が多い箇所における安全・安心パトロールのほか、駅員による声かけ・見守り活動、ホームや改札口等への遠隔監視カメラの設置などにより事故防止に努めており、引き続き、有効な対策を検討していくと伺っております。

ウ 駅員配置の拡充について(まちづくり推進部)

【要旨】
東林間駅の早朝時間帯に駅員を無人化したこともあり、管理が手薄になっているように感じる。駅員の拡充をしてほしいと地域からの要望があるが見解を伺う。
【答弁】
東林間駅の駅員配置の拡充についてでございます。鉄道事業者からは、遠隔での利用者との通話やカメラによる監視などの対策を講じながら、駅係員の配置時間の変更実施していると伺っております。本市といたしましては、利用者の安全・安心を確保する観点から、市公共交通整備促進協議会等を通じ、駅係員の終日配置について、鉄道事業者に要望しております。

エ 駅の接近メロディの変更について(まちづくり推進部)

【要旨】
地域からは、東林間駅を中心に毎年8月にサマーわぁニバル!という大規模な阿波踊りの祭りを開催、それに因んで活気の出る阿波踊りの音楽に駅のメロディを変更できないかという意見があった。地域の振興や、明るい音色が事故を抑止することにも繋がるのではないかと考えるが、変更についての見解を伺う。
【答弁】
駅の接近メロディの変更についてでございます。メロディの変更については、鉄道事業者との協議に当たり、地域の皆様や駅利用者の声を踏まえるとともに、地域における主体的な取組が重要となります。平成26年にJR横浜線 淵野辺駅において、大野北地区まちづくり会議をはじめとした地域の皆様の取組により、メロディが変更された実績があることから、こうした事例が参考になるものと考えております。

(2)東林間1号踏切付近の視界確保について(環境共生部)

【要旨】
東林間5丁目にある小田急線の東林間1号踏切でも人身事故が起きている。地域の方からも隣接する横浜水道みちの樹木により電車運転士が踏切付近の状況を把握できない、いわゆる死角になっていることも理由としてあるのではないかといった声も聞こえてくる。電車運転士の視界を確保するために剪定や伐採をするべきだと思うが見解を伺う。
【答弁】
東林間1号踏切付近の視界確保についてでございます。隣接する横浜水道道緑道の樹木につきましては、定期的に管理をしておりますが、鉄道事業者に状況等を確認し、必要に応じて適切に対応を図ってまいります。

(3)ゲートキーパーの取り組みについて(地域包括ケア推進部)

【要旨】
自殺対策は悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤独・孤立」を防ぎ、支援することが重要であり、誰もが命の門番である「ゲートキーパー」としてそれぞれの立場で行動を起こしていくことが重要である。このような取組を推進していくためには、更なる取組の周知が必要と考えるが見解を伺う。
【答弁】
ゲートキーパーについてでございます。ゲートキーパーの養成につきましては、市ホームページや生涯学習まちかど講座に加え、市内の各種団体には直接ご案内するなど、様々な機会を捉えて周知し、団体等からの依頼を受け、研修を実施しております。今後も、より多くの方にゲートキーパーへ関心を持っていただけるよう、更なる周知に努めてまいります。

(4)SNSの拡散防止に向けて

【要旨】
SNS等で「東林間 自殺」を検索すると、過去に起きた自殺の情報が多く表示され、これらの情報が更なる自殺を誘引する可能性があると考える。自殺対策を推進するためにはこれらの情報を削除していくことも必要と考えるが、市の対応について伺いたい。
【答弁】
SNS等における自殺に関する不適切な書き込みに対応するため、国において事業者へ自主的な削除要請を行うとともに、通報により受理した自殺の誘引・勧誘情報について、サイト管理者に削除依頼を実施しているものと承知しております。市としても、そのような情報を入手した際は、通報を行ってまいります。
【補足説明】
SNSにおける自殺に関する書き込みのうち、人を自殺に誘引・勧誘する情報等については、従来から有害情報として、多くの事業者の利用規約等において書き込みが禁止されており、自主的な削除や削除の要請がなされていますが、平成29年に座間市で起きた事件を契機に国等では主に以下の対策に取り組んでいます。
〇SNS事業者に要請
・利用規約への明記

〇広報啓発リーフレットを作成
〇インターネット・ホットラインセンターの機能強化による削除依頼の推進
〇SNS事業者による自主的な削除の強化
〇ボランティア団体によるサイバーパトロールの強化
なお、削除依頼(通報)は誰でも出来ますが、実際に削除されるか否かは、各事業者が利用規約等と照らし合わせ審査を行い、決定しているとのことです。

(5)相談窓口が数多くあることについて

【要旨】
相模原市が悩みを相談できる窓口のご案内を発行しているが、項目を見ると「こころの健康」や「ひきこもりに関すること」「健康のこと」「いじめや不登校のこと」「多重債務や借金」などがあり、窓口が43か所ある。追い込まれた方々が私はどこにあてはまるのかなと選ぶ人はほとんどいないと思う。代表番号を作ればよいと思うが見解を伺う。
【答弁】
自殺の要因といたしましては、健康問題、家庭問題、複合的な問題を抱えていることが多いことから、さまざまな関係機関が連携し、悩みを抱える方の相談支援に取り組んでまいりました。一方で、どこに相談したら良いかわからず、一人で不安や心配を抱えてしまう人もいることが考えられることから、そのような際には、本市の自殺予防電話相談窓口として設置している「こころのホットライン」をご案内できるよう周知してまいります。
【補足説明】
自殺の背景には、病気などの健康問題、過重労働や生活困窮、育児や介護疲れ、いじめや孤立などの社会的要因があることが知られています。さらに、自殺者の多くは、ひとつではなく複数の要因を抱えており、自分では解決できないという無力感等、心理的にも追い詰められて、この苦しみを終わらせるには「死ぬしかない」という心境へと追い込まれた末の死であると考えられています。したがって自殺を防ぐためには、自殺願望へと追いつめられていくよりもできるだけ前の段階で、複数の困りごとのそれぞれについて、適切な支援に結び付くことが大切です。このため、悩みごとを抱えた方に向けて、さまざまな困りごとや心配事を相談できる多種多様な窓口をわかりやすく分野別に掲載したリーフレット(「悩みを相談できる窓口のご案内」)を、自殺予防を目的に市として作成しております。
また、すでに自殺へと追いつめられた状態にある方は、このように多種多様な窓口のリストを示しても、どこに相談したらよいか困惑してしまうことも考えられることから、市自殺予防相談電話「こころのホットライン」および各区の高齢・障害者相談課のみを示した名刺サイズカードも作成しています。さらには、その方によって、安心して相談できる場所や方法、時間帯などは様々であることから、情報が一元化されている厚労省ホームページ「まもろうよ こころ」の周知に市として努めております。

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