私はこれまで、高齢者や障がいのある方が安心して外出できる交通環境の整備に取り組んできました。
その始まりは、東林地区へのコミュニティバス導入を求めた一般質問です。
当時、市からは「採算性や運行条件などの課題があり、導入は困難」との答弁があり、実現には至りませんでした。しかし、私は高齢化が進み、運転免許を返納される方が増える中で、買い物や通院など日常生活を支える移動手段の確保は、都市部においても避けて通れない課題であると考え、その後も提案を続けてまいりました。
そして、令和7年6月定例会では、従来のコミュニティバスという発想にとらわれず、新たな交通サービスについて一般質問を行いました。
国的な運転士不足により路線バスの減便が進む中、私の地元である東林地区でも「高齢者の移動手段の確保」は喫緊の課題です。
そこで私は、市に対し、定額制による新たな移動サービスを提案しました。
その後、相模原市は、相模台地区・東林地区において月額乗り放題方式を取り入れたミニバス実証事業を実施することを決定しました。
今回の実証事業では、相模台地区から東林地区を結ぶルートでミニバン型車両を運行し、地域住民100名を対象として約1か月間の検証を行います。
利用者は月額5,000円を負担し、実際の利用状況や費用対効果などを検証する内容となっています。
私は、この実証事業はゴールではなく、新しい地域交通を築くための大きな第一歩であると考えています。
もちろん、実証事業を通じて利用実績や採算性などを丁寧に検証する必要があります。しかし、高齢者が安心して外出できる環境づくりは、健康寿命の延伸や地域経済の活性化、さらには住み慣れた地域で暮らし続けるためにも欠かせない重要な政策です。
<私が目指す地域交通>
私が目指しているのは、乗り放題を希望する高齢者や障がいのある方を対象に、例えば南区在住の方であれば南区全域を対象エリアとし、病院や買い物、区役所などへ自由に移動できる交通システムです。
特に大切にしたいのは、「停留所まで歩ける人のための交通」ではなく、「自宅から目的地まで安心して移動できる交通」という考え方です。
高齢者や障がいのある方にとっては、バス停まで歩くこと自体が大きな負担になる場合があります。
本当に必要なのは、できるだけ自宅の近くから乗車し、病院やスーパー、公共施設など目的地の近くまで移動できる、ドア・ツー・ドアに近い交通サービスです。
そのため、比較的利用に余裕のある午前9時から午後5時までの時間帯に利用でき、月額5,000円程度の定額制で安心して外出できる仕組みを将来的に実現したいと考えています。
「高齢になったから外出をあきらめる」のではなく、「高齢になっても自由に外出できる」
そんな相模原市を目指し、これからも現場の声を大切にしながら、市民の皆様の暮らしを支える交通政策を粘り強く提案してまいります。









