令和6年6月定例会の一般質問で、相模総合補給廠一部返還地におけるスタジアム構想について質問しました。
SC相模原をはじめとする地元スポーツチームを応援する立場として、スタジアム整備そのものには大きな期待を寄せています。一方で、多額の税金を投入する可能性がある以上、建設や運営の採算性については慎重に検討する必要があると考えています。
現在、市は返還地約15haの土地利用について、「スタジアム・商業を核としたまちづくり」を含む複数案を検討しています。しかし、市が実施した民間事業者へのヒアリングでは、「民間のみでは建設・運営の黒字化は見込めず、官民連携が必要」との意見が示されました。
また、全国の事例を見ると、スタジアム建設には非常に大きな費用がかかります。例えば、吹田スタジアムの建設費は約150億円、豊田スタジアムは約451億円です。さらに、本市のギオンスタジアムを含む相模原麻溝公園競技場は、令和5年度の維持管理費が約1億7,000万円である一方、収入は約6,500万円にとどまり、年間約1億円の赤字となっています。仮により大規模なスタジアムを整備した場合、維持管理費はさらに増える可能性があります。
現在ギオンスタジアムをホームグラウンドとしているSC相模原、三菱重工相模原ダイナボアーズ、ノジマ相模原ライズ、ノジマステラ神奈川相模原の4チームは、令和5年度に合計41日・43試合を開催しました。1試合当たりの平均観客数は4チーム合計で約2,100人です。チーム別では、SC相模原が約2,400人、三菱重工相模原ダイナボアーズが約4,500人、ノジマ相模原ライズが約1,500人、ノジマステラ神奈川相模原が約800人となっています。
もちろん、SC相模原が将来J1へ昇格すれば観客数の増加は期待できます。しかし、WEリーグやラグビー・リーグワンの全国平均入場者数なども踏まえると、スタジアムの利便性が向上したとしても、大幅な観客増加を前提とした収支計画には慎重であるべきだと考えます。
市も「現時点で市がスタジアムを設置する想定はない」とした上で、「仮に市が整備する場合でも、財源確保や将来の収支予測など慎重な判断が必要」と答弁しました。また、「民間活力による整備が可能かどうかを慎重に確認し判断していく」との考えも示しています。
私も、スタジアムが実現すれば市の魅力向上やスポーツ振興につながる可能性があると考えています。しかし、それは民間事業者が事業として成立させ、自らの資金で建設・運営できることが前提です。
夢や期待だけで判断するのではなく、建設費や維持管理費、将来の収支、市民負担を十分に検証し、本市にとって最も有益な選択となるよう、今後も慎重な議論を求めてまいります。









